日本と「出生主義」について

出生主義という言葉をお聞きになったことがあるだろうか。実は先進国のほとんおの国は「出生主義」で日本は「血統主義」を採用している。

いきなり話がそれますが、、、

私はふと気が付いたことがある。それは6年くらい前の話だが、自分が20代後半の時、やっと日本の生活に慣れてきたころだった。比較的走りのいいシティ向けのクロスバイクを買って、週末や休みなどを利用して、東京の隅から隅まで自転車で回ってみた。それこそ東は隅田、北は環状8号線上の北千住、日暮里、王子、十条、板橋など、そして、南はお台場の北端から、木場あたりまで、太田や世田谷なども行った。西側も杉並ー調布ー府中、川崎市と東京都の境界線あたりまで、多分東京で言う八王子・青梅あたりの西東京エリア以外はほとんど自転車で回ってしまった。3-4年ほどかけてちょっとした小雨の日も含めて年250-300日程度ぐらい乗ったと思う。その時は早めに行って、早めに帰ること、あとは都内の品川~田町あたりにいることが多かった。(自分のミッションはグローバルで20万人の大手国内本社の担当であり、そのうち本社機能約8,000人の人となるべく多く会い、当時在籍していた会社との接点がありそうな人と一人でも多く会うことだった。)また当時は実は少し体調を崩してしまったり、2011年の大震災直後だったこともあり、どこの会社も「仕事より人生を優先」する風潮があり、大体みんな7時には退社。私は「訪問する側」なのと「もっと命を大切にしよう」と思っていたので、大体6時15分~6時30分までに用を済まし、家に帰り都内の探索を続けていた
基本的に今までは1-2時間の電車移動に費やしていたのが、大体同じ町にビルが点在していることから、徒歩5分程度で行けるのは良かった。この会社は実は生涯訪問したであろう500社以上(もしかしたら700社ぐらい?)の会社の中でも一番学びが多く、それが前職の最終担当会社になったというのは、灌漑深い、、、が、それはまた別の機会にでも書きたいと思う。
いずれにせよ、この機会に毎日東京のたくさんの町を見てきた。もともと、4年間ほどで1000社+100社の都内を中心とした日本の上場企業を担当していたので、(この時訪問、アポどりできたのが、おそらく300-400社程度だったと思う)東京メトロ及び都営、JR山手線の駅にはほぼ8-9割下車した。そして、営業といえばセカンドハウスのような位置づけの「喫茶店」も大体把握するようになっていた。しかし、いつもある程度時間に追われていたため、いつも気になっていたあの路地や繁盛している店の玄関などを見る時間がなかった。それを大体3-4年くらいの期間仕事や飲み会帰りのサラリーマンを横目に自転車で回ってみた。
一番好きなのは何と言っても「下町」と言われるような場所。結構色々なエリアがあるが、隅田であれば錦糸町や両国、亀戸近辺、そして台東であれば上野~浅草の間にたくさんのエリアがある。もちろん、実は「不夜城東京」と言っても、山手線の圏内は自転車や徒歩で行けば色々な古い「集落」ともいえるような小さなコミュニティがたくさんある。一見、スピード、効率、最新トレンドのようなキーワードが目立つ東京だが、こういったエリアはそれは昭和や大正などの名残りがあるような場所が目立ち、年を召された方も多く歩き回っているし、時間の流れもどこかゆるやかだ。こういうところの焼き鳥屋に首を一瞬突っ込むだけでも(本当はいけないのだろうが、、、)鉄筋ジャングルの東京の中にオアシスがあることに気が付く。
週末の昼などは決まって、自転車を走らせて世田谷地区を通り抜け、代々木公園や新宿御苑に行き、夜は新宿三丁目、しょんべん(想い出)横丁、高田馬場あたりで安酒とちょっとしたつまみ(とは言っても私は下戸・ノンドリンカー)を友人・知人などと食べに行くことがあたりに前になっていた。たまに無料のイベントや知人のやっているコンサートなどに顔出したり、実は東京都内に多くある公共の公園のベンチに座り、近くでちょっとしたつまみを食べながら一人だったり知人と話すという流れである。そして、気が付くのに大分時間がかかったが、これは外国人の駐在員や留学生と同じような行動パターンなのだ。ああ、15年日本に住んでいて日本人の顔して、日中は国内担当の営業をしていても、頭の中はどうやら異国の人だったらしい。週末も日本人だと思って、しゃべっていた友達もよく顔を見ていたら「異国の人」と「ちょっと尖った日本生まれ」が9割だった。自分は日本人だと思っていたけど、それは間違いである、と気がついたのに15年くらい掛かった。実は時折気が付くこともあったのだが、気がつかないフリをして、過ごしていた。
(実は10年ほど前から、吹き替え版と字幕の違いがわからなかったりする。興味がある映画などであれば、必ずオリジナル音声の字幕版だが、興味ないものだったりたまたまテレビでやっている映画であれば、英語圏の映画であれば吹き替えと字幕はさほど違いがわからないときがある。)
そこで、なんでこれだけ、15年間も日本人のフリをしていて、大体の場合は数か月バレないのに、どこかのタイミングで「アメリカ生まれ」ということで大体の日本人の顔色が一瞬変わる。自分の思い込みかもしれないが、大体「ニュートラルな」きょとんとした顔つきか、一瞬「悪魔でも見たような顔」をする。もちろん、超人なタイプで感度が良い人もいて、その人は「おまえ何かむかつく」というのである、これはこの国では断然許容されることである。これは実は日本という「鎖国」という制度を繰り返してきた国だからである。「鎖国」というのは一見とても、閉鎖的に聞こえる場合があるが、この「鎖国」の繰り返しにより、日本は深い「内省」の期間に入り、その都度平安、鎌倉時代、そして江戸時代に現在も現代日本文化の象徴となるようなとても高水準な文化をつくりあげてきた。というわけで、「鎖国」というものがあるため、日本というのは食や電子機械はじめ至る分野で世界的にも重宝される「国ブランド」があるので、ある。しかし、ともあれ、同じ顔だったと思うが、否や急に「異国人扱い」されると結構つらいものあり、それこそ初めて日本に辿りついたペリーさんやハリスさんもさぞ大変だったろうに、と非国民的な同情を感じるに過ぎない。もう一つは私が「日本」と「外国」の線引きをしたいコミュニティーに足を踏み入れがちなのである。かろうじてインターネットという国境なき世界にいつも関わりを持つことによって、これはバランスを保てているのかもしれない。
そこで、自分なりの考察だが気が付いたことが一つある。それは「出生主義」「血統主義」の違いである。「出生主義」というのは生まれた土地によって、国籍が決まるというもの、今現在の先進国は大体がこの「出生主義」を法律を取り入れている。日本は「血統主義」つまり、片親または両親が日本国籍であることを必要としている。(第一にここに矛盾があるが、日本人DNAであっても例えば米国籍、つまり日系アメリカ人の両親の間に生まれれば当然のごとく、日本国籍ではなく米国籍のみとなる。) つまり、日本人=必ずしも日本国籍保持者という、100年以上前から世界各国に移民している「日系アメリカ人」の扱いは“藪の中”状態なのである。
そう、実は現在の日本国民は憲法上の考えによって「血統主義」を採用しているにも関わらず、実は「海外生まれ海外育ち」の人間に対しては少し、難色を示すタイプの人も少なからずいるというのが、個人的な見解だ。大体こういう人は普通に会話していても、その相手が顔では「おっ、おお~…そうか…」、と言うが、顔には「気持ち悪い」という表情が現れる。日本育ちであっても、異国生まれの人への「不可解」な気持ちを表す。よって、そういう人に限って「和」の精神がどうのこうの言うと、外国の人への許容が低い時点で大きな矛盾が生じる。そもそも、現在の日本国と呼ばれる文化は京都を代表格に、朝鮮半島を経由して渡ってきた、「渡来人」により作られた建築や農作の技術が多いとされている。日本の教科書などを見ると「むかし、渡来人がにほんに来て、たくさんたくさんの建物をつくりました(マル)」のような文章記述のみで終わることが多いが、実は中国や朝鮮半島から船で日本海を往復する生存率が約50%だったと言われている。かの有名なフビライ・ハンも13世紀末、その当時世界最強とも呼ばれていた蒙古軍が「神風」(というよりは現代の我々でも困るような“台風”)にやられてしまった。初回の1274年から7年後の1281年の6月から2-3か月に及ぶ大戦との事だったので、例年で言うところの台風6号~24号に全てにやられてしまったのかもしれない。もし、フビライハンが3-4月で誰もが「花咲か爺さん」になっている桜に時期に来たら、我々は今頃みんな「蒙古の国、日本」とか言っていたかもしれない。もしくは、いくらなんでも遊牧民主体の民族でも桜風景と酒に溺れてしまったのかもしれない。どこぞの出来上がった農民かなにか、「おい、そこの髭のあんちゃん、一杯やっちゃおうぜ」みたいな。日本の人は酒が入ると底なしで寛容になってしまう傾向がある。
話はそれるが、つまり憲法上でも定義されている「血統主義」というのは、理解しているが故の自然な反応なのかもしれない。もちろん、正直もう21世紀であるし、憲法9条という異例なる法律を持った世界で2位(個人ランキング、人口ランキング10位ないしは11位にも関わらずGDP3位。パスポートランキングもVISAランキングで言えば世界4位でタイ。その他の±10国と比べると軍を抜いて人口が多い。)の大国である、というか色々な指標を見ると世界での経済影響力3位で1位アメリカや2位中国などよりに効率がいいのに気がつかないのは、国際的に大変まずい状況なのではないかと思う。
この間、アメリカに旅行中に同じ宿舎で出会った日本人青年の方とこのようなことをお話しをしていたが、その人は「日本人はわからないことがあったら、嫌悪感を感じてしまっていいんです。」と言っていたが、いくら言論の自由を謡うアメリカでも、異国の人がDiversty(多様性)を尊重する国で日本人のそういうところを「良し」と「正当化」しようとする、その考えはいくらなんでもお角違いなんではないかと思った。もしかしたら、また数年後に日本が世界を征服しようとする筋書きがあるのかもしれないが、少し「?」な発言だった。もちろん、日本は「鎖国」の精神があるから、その国の中にいる間はいいのかな、なんて本当に正直私は思う。
しかし、同時に「血統主義」だから良いかと思うと、そうでもない。陸上選手のサニブラウンあたりから、目立つのようになった「ハーフ」のスポーツ選手。最近では大阪なおみなどお茶の間で人気がありそうな人達も増えて来たからイメージも変わったが、まだ「見た目」で少し難色を示してしまう場合がある。
では、日本生まれだが海外で過ごした「帰国子女」はどうだろう。今現在はどうなのか、わからないが、私が中学~高校生の頃はかなりの洗礼を受けていたらしい。どうやら、仮設ではあるが、「同じ釜の飯を食った仲」という格言があるように、同じ経験をした仲間を受け入れるという風習がある。大人になってから、こういうルールがあるのは良いが、日本の社会は良くも悪くも成熟していて、子供同士でもこの価値観が強く根付いている。それはどちらかと言うと、年々大人よりも子供たちの世代の方がこのような「仲間内」の結束を大事にする気概があるような気もする。「ゆとり世代」などの世代を大人が理解できないのは、この「結束」を社会、つまり、「大人達」がつくった社会を、どこか90年代終盤~2011年くらいの間に強く押し付けてしまったからかもしれない。いずれにせよ、「帰国子女」と呼ばれるグループに多いと感じるのは、長い海外生活により、日本への愛国精神が高まり(ふるさとは離れてはじめて恋しく感じるもの)、さらにはその後の猛烈なキャッチアップのため、元々日本に住んでいた子女よりも、日本の流行りトレンドなどに異常に詳しくなってしまうタイプだ。また、同時に海外赴任をするような家系のお父さん(フェミニストの方、すみません)は大体日本に戻ると部長格、常務取締役またはそれ以上の経営側への出世をしそうな有望な人材の、登竜門として使われる場合が多い。多いに海外で日本文化やその所属会社を誇り高く代表し、任務を終えて帰ってくる、というタイプが多い。そうなれば、その父からも更に影響を受けて勉強をすると、明治維新の志士の生き残りや、津田塾大学創設者の津田梅子さんのような純日本婦女子のようになってしまうのである。入った高校は実は「帰国子女」が多かったように感じるが、ひと昔の日本男児ややまとなでしこのような子が多いような気がする。

3重の矛盾の状況である。
何はともあれ、仮設的に、法律ではない、心理的な面での日本人の条件としては、次の3つの性質が間違いなくあると思う。(日本は「自己評価<他人の評価」という風習がある)
1)「日本で出生していなくてはならない」
2)「日本の義務教育を受けて、理解していなくてはならない」
3)でも、「日本人の顔をしていることを強く推奨する」という3つの条件だ。
特に私の場合は、小学1年生~中学3年生までを海外で、それも小学3年生~中学3年生をアメリカ人として、人種差別を受けることを受けることもなく、アメリカ社会の一員として過ごしてしまった。(帰国子女はある種、滞在中に人種差別や自己アイデンティティ形成の問題に直面することが多い)。
私の場合は実は3)が煎餅に醤油を塗ったような顔、おにぎりは塩むすび、らーめんは醤油派であることもあり、表面上はうまくごまかせているが、まぁ、最終的にどこか1)、2)を強要された場合にはお手上げだ。これは書面の履歴書や戸籍にも書いてある内容だからそれを絶対条件とされた日には仕方あるまい。
(省略)

日本では、「条件付きの出生主義」を採用すると、今から生まれて来る世代の子の達にはとてもいいのではないだろうか。つまり、ちゃんとした就労ビザの親元などで生まれた両親が日本国籍保持者以外の子供だ。この理由はアメリカなどでは、メキシコや中南米などから、不法移民した子供も「出生した」という理由でアメリカ国籍になってしまうケースでの多発する問題などを処理するため。また、心理的に「出生主義」が日本人の中に、あるのではないだろうか。
1985年生まれの人に対しては、21歳までの国籍選択の制度があるので、本人にいろいろな状況を見合わせた状況で国籍を選んでもらえるようにもなるし、これである程度の政府側のリスクも回避できる。

とりあえずは以上、続きはまた書きたいと思う。

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