メモ:高校生のライティング・スピーキング(後半)「コア」という概念について

前回のブログでは、高校生のライティング・スピーキングについて書いてみた。

実際のところ、先日の授業で高校1年生を担当したが、想像以上にみんな文法及び文章能力があった。こんなところを見ると結構日本の未来は明るいのかもしれない、と楽観的な自分は更に楽観的になってしまう。

今回こちらは「couldn’t help but V(動詞)」を使ってみたが、とある生徒さんがこれを「~自然とそうなってしまった」という意味で使っていたことに驚いた。「couldn’t help but V(動詞)」は普通は「~せざるを得ない」、「~せずにはいられない」という意味で使われるが、見落としがちなのが、「つい[どうしても]~してしまう」という使い方だ。感覚値ではあるが、英語話者どちらかと言うと couldn’t help but V = 「つい[どうしても]~してしまう」という日本人が避けがちな方のニュアンスで使うことが多い。しかし、普通に英語がこのあたりのニュアンスをしっかりと理解していたことに驚いた。

動詞は「コア」を体感する。名詞が暗記でOK。

これは個人的な持論でもあるが、他言語を理解するにあたって一番大切なのは、動詞の「コア」の意味を理解することである。「コア」という概念は田中茂範さん及びココネ言語研究所というところが中心として提唱する英語の理解方法だが、これは単語の「基本概念」を理解する、という手法である。実は日本人と英語話者(特にアメリカ人)の世界の見え方が違う理由は特にこの動詞の「コア」の概念が違うのでないかと思う。 (※私はたまたま15年前田中さんが在籍していた大学の生徒で、当時日⇔英の二つの言語の返還することに困っている時期にこの理論に出会い、ハッとした。何故か田中先生の授業は履修する機会がなかったが、今でも玉に読み返したりする。)

こちらの下のWebページでは「put」「take」や「drive」などもありますが、特に「drive」などには実は「運転する」以外に「追い立てる」「打ち込む(物理的に)」や「直行する」などの意味合いが含まれています。もしかしたら、日本語のスラングともなった「ギアチェンジする」「ドライブをかける(本気を出す、がんばってみる)」という使われ方の方がある意味近いのかもしれないです。(「コア」を理解するということは、その言語の本来の使われかたを理解する、ということであり、これは実は日本語内の方言などでも図解するとわかりやすい。例:東京で「阿呆!」と言うと侮辱だったりするが、大阪では「アホか!」は漫才のツッコミに似た愛情表現だったりする…)

ちなみに、名詞についてはやはり戦後の過去70年間ぐらいが暗記社会であったため、ここは比較的世界全体見まわしても日本人の得意分野であると思う。もちろん個人差はあるが(私は暗記がヘタ)であるが、これも「連鎖イメージ」などを使うことによって、ある程度回避することができる。

もし、興味あれば、コアについてはこちらからご参照いただきたい。https://eikaiwa.weblio.jp/school/information/4skills/basic-verb-core-image/

コアと田中茂範 先生.jpg
サイトにはビデオ開設などもあります。
weblioの記事 コア
PUTやTAKEなどはコアイメージがあります。

「英語 コア 田中茂範」とインターネットを検索すれば、ストリーミング動画なども一部ご覧いただけます。ご興味ある方はまた、ご覧ください。

 

英語のリスニングは難しい

これは日本人で一番苦労する点です。ですが、意外や意外、英語圏の人が日本語を勉強するときもリスニングに苦戦するということです。つまり何を言いたいか、と言いますと、普段日本語で生活している人は「英語が聞き取りにくく」、普段英語を話している人は「日本語が聞き取りにくい」という習性があり、日本人がいきなり英国育ちの英国人の生の発音を覚えるというのはハードルが高いということです。イメージとしては、いきなり2m50cmの高跳びを教えられているようなものです(平均は2m以内)。または、野球初心なのに、急にプロのピッチャーのスピードのボールを投げられているようなもの(しかし、よくもわるくもボール当たる怖さはない)。

実は私も、ほぼアメリカ人化した状態で15歳から日本に住み始めたとき、それから10年以上日本のヒアリングに苦労しました。感覚としてネイティブの日本語話者の話は速い、語尾がわかりにくい、たまに違う文字なのに音が同じに聴こえるです。はい、そうなんです。日本人が英語のリスニングに苦労する点と同じような悩みです。以前、サンマのからくりテレビでもやっていましたが、「かわいい (kawaii)」という言葉と「こわい(kowai)」がほとんどの外国人には聞き分けにくいそうです。このときの「か」と「こ」がほぼ同じ発音のように聞こえるそうです。それに加え、「全員」も「ぜいいん」に聞こえたり(これは正しい?)、「~ことは」も「~こたぁ」などに聞こえたり、たまにお店に行ったときの店員さんの「ありがとうございます」も「あrgmsss」のように聞こえたりします。数年前までネイティブジャパニーズ(笑)の両親を持つ私でもせせいぜい8割強のヒアリングがやっとでした。

では、どうやって克服するか。もし仮に8割、ないしは5割ー6割しかしっかりヒアリングしていなくても、一つだけその「リスニング力」を高める能力があります。複数ありますが、特に順序にこだわって勉強するのであれば、次のような形です。

  1. リスニングは日頃から「シャドウイング」する (交通機関での聞きなれた英語の放送や、ドラマ、テレビなどでやっている場合同じように口を少しだけ動かし、なぞる)
  2. ある程度単語や文法を事前に暗記する。その際は、手書きでで書き出す。
  3. 全部聞き取れない英語は「七割程度」で聞き流す。または聞き取りが難しい場合は、まずは1フレーズまたは1語、と小さい単位でのリスニングを確実にする努力をする。
  4. 1〰3の繰り返し

このようにすれば、そうすれば、実は「リスニング力」の他にも「予測力」という力を付けることができます。また、できれば「暗記シート」や「直前カンニングペーパー(Cheat Sheet)」は自分用のものをつくり、単語を30→50→100→150と語彙を挙げていく。スピーキングテストなどは50語あれば、ある程度の合格点、または150語あれば結構切り抜けられるものです。また、ある程度(多分150語から1000語の間)まで、この方式でいけばある程度雪だるま方式に英語が理解できるようになるのではないかと思います。また、この手法は日本語の理解にも役立ちます。(※最も日本語の場合は所感的に、テレビにでてしまうような有名人よりも身近にいるロールモデルの方が良いと思いますが。。。)

このように「自分の英語の理解」により「予測力」を付けることにより、実際に英語の発音を聞いているときの「リスニング力の向上」にも当てることができます。

英語での文章校正は日本語より「やや前のめり」

英語の文章は多少、「前のめり」な感じがあります。つまり、どちらかと言うと日本語の模範解答よりも、「言い切る」または多少根拠が不足しているようでも「確信持って断言する」ことが重要です。これは実は理論などもあるのでしょうが、どちらかと言うと「感覚値」に近いです。

また、「前のめり」の場合、英語発祥の地ではwitのある文章なども喜ばれます。日本でwitを言うと「あざとい」「生意気」と捉えられるかもしれませんが、大人になった時の英文ではある種礼儀のようなものです。日本語でwitに一番近いのは「比喩」「例え」です。ここまで使えるようになれば、英語の世界も楽しくなると思います。ここは、色々と文章を書いてみたり、バイリンガルの先生に添削してもらう方が良いでしょう。また、添削する先生も色々と面白がる練習が必要かもしれません。(トレーニング中)

英語は文章校正が重要

日本語の文章や、話にも「起承転結」というものがありますが、英語の会話にも似たような構成があります。また、その論調は意外にも小学生から叩き込まれた同じような基礎の繰り返しであるようにも思えます。

実社会に於いては、「構成」、「テンポ」、と「必要最低限の語彙」となります。多分、前述したwitに営んだ、比喩や例えや、「個人の見解」を出すことも重要ですが。最近では、日本社会でも似たような構成をとるようになりましたが、ある程度文章の組み立ての理論を頭に入れれば、それを色々な文章に当てはめれば良いことになりますので、是非この機会に習得するといいかもしれません。

少し、脈略のない感じにもなってしまいましたが、いくつか英作文のポイントを羅列してみました。少し、タイミングを見計らってまた随時修正していきたいと思います。

 

以上

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s